フィンランドというと、ムーミン、サンタクロース、マリメッコ、イッタラを思い浮かべますが、今回は有事の際に市民を守るための地下シェルターの話題です。
CNN: How many people can you fit in shelters in the whole of Helsinki?
Tomi Rask (Helsinki city rescue department) : Over 900,000.
CNN : So, that’s enough for the population plus visitors?
Tomi Rask : Yeah, it is.
ヘルシンキだけではありません。フィンランド政府は1960年代から国内に地下シェルターを建設。ヘルシンキに5,500カ所、全国では5万カ所以上あり、国の550万人の人口の80%を収容できます。また、驚くべき事は、その一部は一般に開放されています。
The government’s been building bunkers here since the 1960s — 5,500 in Helsinki, more than 50,000 across the country, enough for 80 percent of the country’s 5.5 million population. But the scale of it is not the only surprise : some of it’s open to the public.
bunker : (危険から身を守る)防護用建物、壕
地下シェルターにはスポーツ施設があり、オリンピックサイズのプールやホッケーなどさまざまな競技に利用できる施設もあるそうです。危機の際には、
All the sporting goods are stacked away. All these halls, these sheltering halls, are divided by smaller sheltering rooms.
stack … away : …を積んで片付ける、積んだ状態でしまっておく
すべてのものは1つの目的を念頭に置いて作られています。防爆扉、ガス障壁、除染区域、そして20億年前の岩盤でさえ、ただ爆発に耐えるだけではありません。
Everything here is made with one purpose in mind : blast doors, gas barriers, decontamination areas, even the 2-billion-year-ole bedrock more than just blastproof.
CNN : So, if there’s a nuclear bomb, the rock itself absorbs the radiation and keeps everyone here safe?
Tomi Rask : Yeah, that’s the idea.
トンネルも爆風が通り抜けるのを防ぐようにカーブして作られているそうです。
長い間、国境を接する隣国ロシアの脅威にさらされてきたフィンランド。
北欧というほのぼのとしたイメージとは違うニュースでした。
CNN ENGLISH EXPRESS 9月号 CNN NEWS SELECTION より
手元にはもう10月号が届いています。
表紙は故ダイアナ妃。今年は没後25年です。
10月号の中には、即位70周年の「エリザベス女王と王室の軌跡」があります。
また、銃社会アメリカから見た安倍元首相暗殺事件の記事もあり読み応えありそうです。
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